夢日記 第十夜
都心のど真ん中の路地をいくつか抜けた先に戦争で焼け残った古い町並みが残っているという話を聞いて、さっそく行ってみるとそこは日本ですらなかった。
ぼろぼろの土壁の並ぶ中国風の建物が並ぶその街は数百年の時を経ていまだに日本と唐の唯一の交流の場であった。
このような所がいまだに残っていたのかと感動する僕たちに掛け軸を見ていきなさいと声をかける老人がいた。勧められるままに更に路地を曲がって老人の店に入って何幅か掛け軸を見せてもらった。その中でも小振りの物を買うことにしたのだが、生憎千円しか持っていなかった。ここに来る前に牛角で食べ過ぎたのがいけなかった。老人は千円でもいいと言ってくれたが、店の若い娘はそれでは儲けにならないと老人をしかりとばすので金を持ってくるからと店を出た。
店の外に出ると噂を聞いたのか父親も来ていたので、金を借りてさっきの店に戻ろうと思ったのだがどうしても老人の店の路地が見つからなかった。
という夢を見た。
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